当連盟について

事業計画 2018

2018年度(一社)日本身体障害者アーチェリー連盟 事業計画

基本方針

 

2020東京オリンピック・パラリンピックに向けてスポーツ界はさらに注目が集まっている。同時にパラスポーツを取り巻く環境は大きく変わってきた。当連盟をはじめとするスポーツ団体のあり方も見直されている。昨年4月に当連盟は法人化が完了し、法人として一年が経過する。この間、スポーツ振興のための事業を適切に行うため、今まで以上に事業運営における透明性や内部統制機能(ガバナンス)を確保し、法人としての規定の整備行った。これからも必要とされる整備には全力で取り組んでいく。

2020年東京パラリンピックでは金メダルを含む合計3個のメダル獲得を目標に掲げ、そのための環境づくりを推し進める。また、2020年以降も競技の発展を目指し、若手の発掘・育成を継続していく環境づくりを構築する。この1年、当連盟基盤整備として、法人化とホームページのリニューアルを進めてきた。新しくなったホームページでは強化選手の活躍や地域での活動および競技大会の様子を、リアルタイムで掲載することができた。選手のランキングを定期的に更新することで、会員の個人成績に対する執着が生まれ、モチベーションアップに繋がっている。同時に、アーチェリーをやってみたいなど、うれしい問合せも増えつつある。これにより会員増加に繋がること確信している。

組織力強化では、事業運営に必要な資金確保に向け、協賛いただける企業の獲得に取り組んでいる。昨年度はスポンサー企業2社と契約した。本年は目標を3社に設定し、賛助会員(法人)の拡大を図り、スポンサー企業の獲得に繋げていく。様々な手法を駆使して獲得に結び付けていく。また、昨年度は強化選手5名がアスリート契約にて企業への就職が決まり、練習環境、遠征費用等の軽減が図られ、モチベーションが大きく改善された。同時に強化スタッフの刷新により、医科学サポートを活用した新たな取り組みがスタートし、好結果に繋がっている。

パラアーチェリーでは、国際大会で常にメダル争いできる環境作りを最優先し、組織の基盤強化およびスタッフ・選手が一丸となって、目標達成に取り組んでいる。

 

1、    組織の強化事業

競技団体の基盤整備事業の目的で、助成をいただいている日本財団を最大限活用し、組織強化に取り組んでいる。今年4月から新しい人材の登用として1名の事務局員を採用する。先ずは経理処理および日常の案件対応等が目的となるが、この1年で円滑な事務局運営を習得し、いずれは事務局長に繋がる人材養成を考えている。

また、組織強化に欠かせないスポンサー獲得を第一の目標に置く。昨年度のスポンサー獲得は2社だったが、今年度は3社を目標に獲得のための戦術をいろいろと考え実行していく。

ホームページ、ポスター、小冊子等のマスメディアを最大限活用した広報活動を重視し、パラアーチェリーの普及に繋がることを目指す。同時に選手発掘に繋がるような各種体験会にも積極的に参加していく。

また、事業運営における透明性や内部統制機能(ガバナンス)を確保するため、危機管理委員会等の整備行い、基盤整備を完全なものにしていく。

 

2、    強化(競技力向上)事業

①    強化委員会

強化戦略をもとに強化計画の立案・PDCAの実行を推進する。また、連盟スタッフと強化コーチが一体となり選手の情報を共有する。強化選手個々に合ったトレーニングメニューを提供しスキルアップを図る。強化計画の立案・内容については選手・強化スタッフ及びコーチ・トレーナーの3者が情報を共有し、連携のうえ一貫した強化体制で臨む。

②    強化合宿(4) 強化選手増加を視野に入れる

NTCJISSと浦安市運動公園(1.5倍の広さ)を今年度の拠点として、強化選手の合宿を行う。 住所:千葉県浦安市舞浜2番地27

③    国際大会派遣

ヨーロッパカップサーキット(イタリア/オルビア)  6/2(土)~6/10(月)

アジアパラ大会(インドネシア/ジャカルタ) 10/6(土)~10/13(土)

④    基盤整備(スポーツ技術・開発事業)

ハイパフォーマンスセンターの基盤整備(スポーツ技術・開発事業)を本格的に推し進める。パラアーチェリーの競技力向上のために、競技における動作や姿勢の安定化を競技機材と器具の改良により行う。競技に特化した椅子や車椅子や義肢装具などの用具もアーチェリー専用機材を使うことで、安定した再現性の高い競技スタイルを確立しいく。同時に医科学サポートを活用した新たな取り組みがスタートしている。強化専任スタッフを中心に連盟スタッフ、サポートスタッフが情報を共有し、選手強化に繋げていく。

 

3、    発掘・育成・普及事業

パラアーチェリー競技では6つのカテゴリーがある。その中で選手層の少ないリカーブオープン女子、W1オープン(男女)の選手発掘・育成が急がれる。当クラスの若年化を目指し、ホームページ、ポスター・小冊子を活用し、アーチェリーの魅力・面白さ・楽しさを感じてもらう。また、依頼の多い体験会やテレビ番組出演等依頼には、連盟より働きかけ、積極的に参加しパラアーチェリーの知名度を上げていく。

 

4、    倫理・コンプライアンス事業

・倫理委員会の設置を急ぎ、当連盟の役職員を対象に継続的なモニタリングを行う。

・強化合宿等時に代表選手の研修会として啓蒙活動を継続していく。

・罰則規定等を設けて、法令違反を防止する措置及び連盟内の相談窓口開設を準備する。

 

5、    国際クラス分け・アンチドーピング事業

・昨年より国内クラス分けを実施している。新たに委員になられた2名のドクターと、連盟スタッフが協力し、積極的に全国の大会に合わせて「全国行脚」で国内クラス分けを実施し、選手権大会に出場する選手全員が国内クラス分けカードを持つ。

・国際大会時のクラス分けに、国内クラス分けドクター及び担当スタッフを派遣し、国際クラス分け委員の養成に繋げていく。

・本格的になる国内クラス分けの進捗とデータベースを整備する。同時に運営に必要な機材等をそろえていく。

 

6、    国内大会の開催

・文部科学大臣杯争奪フェニックス大会及びJPAF杯トーナメント大会の2大会を主催する。

・後援大会として、関東甲信越・近畿東海・中四国・のじぎく杯・九州・火の国杯大会の6大会を後援事業としてサポートしていく。

 

7、    広報

・「なかま」の発行を年2回定期的に続け、掲載内容の見直し等があれば随時行う。

・バックボード(インタビュー時使用)を作成し、パラアーチェリーの魅力を伝える。マスコミによる効果(露出効果)をつかい、ご協力いただけるスポンサー企業獲得に繋げていく。